2022.10.05ニュース

飛行許可申請 ハウツー vol.1(富山城址公園)

こんにちは。北陸ドローンスクールです。

突然ですが、皆さんはドローンの飛行場所を選ぶ時、何を優先していますでしょうか?

なるべく許可申請が必要ないところ

これを基準に場所探しをしている人が多いんじゃないんでしょうか。私も、趣味や練習で飛ばす際には、これ優先です。それはそうですよね、ちょっと飛ばすだけで、いちいち申請が必要ではかないません……

けれどドローンをやっていれば、「たまには申請が必要なところで飛ばしてみたい」と思うこともありませんか?

ドローンスクールでも広く一般的な許可の取り方は教えてくれますが、実際に自分で選んだ場所の管理者を調べたり、電話して飛行の可否や書類などを調べたりするのは結構大変です。

まあ、だからこそ、許可取り自体が実績になるわけですが。

この記事では、広く一般的な許可の取り方ではなく、弊スクールが実際に許可取りをした経験をもとに、非常にピンポイントな場所の許可取りについて解説していきます。

第1回目は、富山城址公園です。

目的と料金

まず富山城址公園でドローン飛行を検討する際に気をつけることは、

・基本的に趣味での空撮はNG(業務のみ)
・料金(1760円/1日)が必要

の2点です。
料金は時間ではなく、1日あたりなので、時間が長くても短くても同じです。また、2022年3月時点での情報ですので、価格の変更などあるかもしれません。あくまで参考程度にお願いします。

申請先

大元の管理者は富山市ですが、その委託を受けて指定管理者となっているのは、富山城址公園パークマネジメント共同企業体です。連絡先はこちらのサイトの最下段にあります。

ですので書類のやり取りや使用料の支払いなどは、富山城址公園パークマネジメント共同企業体とすることになります。

許可についてですが、城址公園でドローン空撮をする場合、公園で撮影をするという行為許可とドローンを飛ばすことの許可という二つの許可が必要になります。双方とも富山城址公園パークマネジメント共同企業体が窓口になります。

必要な書類

①協議書
②行為許可申請書
③事業計画書
④飛行範囲図
⑤国交省許可証

①協議書
富山県のホームページから、ワード形式のものがダウンロードできます。富山市が管理しているのに富山県? と思うかもしれませんが、これには事情があり、富山市がこの関係の手続きを用意していないため、富山県での運用方法にならい、同程度の申請を求めているんですね。
なので、ダウンロードした書式に、以下のように手を加える必要があります。

上記の修正を施して記入したものの例として、弊スクールが提出したものが以下になります。

ほとんど基本的な情報のみです。
ただ、現在は飛行させる無人機について書く欄に、登録記号も記載することが必須となっています(↑の例は2022年3月時点のものなので、それがありません)。

安全対策の部分、補助者なしでは基本的に申請は通らないと考えた方がいいです。まあ、場所を考えれば当然ですね。

②行為許可申請書
こらも富山県のホームページ(※①のリンク先とは違います)にあります。同様に弊社で出した際のものを貼ります。

使用料は管理者側が書く部分なので、空欄のまま提出します。

③事業計画書
協議書がある同じページに事業計画書もあります。同様に参考として、弊社が提出した時のものを貼ります。

補助者や責任者を書く欄がありますので、記入しましょう。ちなみに責任者と操縦者は兼任で大丈夫でした。隠れていますが、↑は同じ名前が入っています。

公園によって許可の要不要が分かれています。けれど、これも県の作成した書式なので、富山城址公園は掲載されていません。不要の方にチェックを入れます。

④飛行範囲図
協議書や事業計画書と同じページにワード書式があります。飛行ルートだけでなく、スタッフそれぞれ場所が分かるように記入します。地図はGoogle MAPのスクリーンショットなどでも大丈夫です。

⑤国交省許可申請書
承認が必要な飛行をする場合はもちろんのこと、そもそも富山城址公園はDID地区に該当しますので、たとえ事業計画書の承認欄の不要にチェックをつけていても、DID内の飛行許可申請は必要になりますのでご注意ください。

申請の流れ

申請の流れは上図のようになります。
使用料は撮影の直前に公園の事務所で払う形になります。

許可までに要する時間は、どれだけ書類の修正があるかによります。書類作成にこの記事を役立てていただければ幸いです。